概要
インテリジェントツールボックスでは、画像ウォーターマーク、画像圧縮、オーディオビデオ形式変換、ドキュメント形式変換などの、ほぼすべてのタイプのマルチメディア形式ファイルの処理を行うことができます。ツールボックスはCOSの提供する各種機能を、便利ですぐに使えるツールの形でコンソール上に表示するもので、様々な処理機能を障壁なしに体験していただくことができます。
注意事項
インテリジェントツールボックスのすべての機能はCOSのデータ処理インターフェースをベースにして実装されています。ツールボックスの機能を使用することは、COSのデータ処理インターフェースを呼び出すことと同じになりますが、以下の点について注意する必要があります。
- インテリジェントツールボックスの使用を開始する際、Cloud Infinite製品サービスがアクティブ化されます。サービスのアクティブ化には別途料金はかかりません。
- ツールボックスで1回の処理操作を完了することは、データ処理インターフェースを1回呼び出すことと同じになり、それに応じた処理料金が発生します。具体的な料金については下表をご参照ください。
ツール項目 |
対応料金 |
画像圧縮(WebP、JPEG形式)、画像編集、画像ウォーターマーク、画像情報 |
基本画像処理料金 |
画像圧縮(AVIF、HEIF形式) |
高度な画像圧縮料金 |
オーディオビデオ処理 |
MPS料金 |
AI処理 |
コンテンツ認識料金 |
ドキュメントオンラインプレビュー |
ドキュメントプレビュー料金 |
ツールの紹介
インテリジェントツールボックスには現在、次のツールが含まれます。
画像処理
1. 画像圧縮
画像圧縮ツールは画像の品質を保ったまま、可能な限り画像サイズを小さくすることで、画像のストレージスペースを節約し、画像へのアクセストラフィックを減少させ、画像へのアクセス速度を向上させる効果を発揮します。
操作手順
- COSコンソールにログインし、左側ナビゲーションバーのインテリジェントツールボックスをクリックします。
- インテリジェントツールボックスのページで、画像処理 > 画像圧縮を選択します。
- 画像アップロードエリア内で、バケットにすでに存在する画像を選択し、ツールに追加します。
- 画像の追加が完了すると、ツールは自動的に処理を行い、左側に圧縮後の画像サイズが表示されます。ダウンロードボタンで圧縮後の画像をダウンロードできます。
2. 画像編集
画像編集ツールでは、画像トリミング、回転、ズーム、エッジ強調、明るさ、コントラストの調整を行うことができます。
操作手順
画像追加(画像圧縮のステップ1~3参照)後、左側のツールで対応する調整を行います。
3. 画像ウォーターマーク
画像ウォーターマークツールでは、画像または文字をウォーターマークの形で別の画像に追加することができます。
操作手順
- 画像ウォーターマーク:画像追加(画像圧縮のステップ1~3参照)後、左側操作バーで画像ウォーターマークをクリックし、バケットにすでに存在する画像を1枚選択し、マージンを調整した後、ウォーターマークの生成をクリックします。
- テキストウォーターマーク:左側操作バーでテキストウォーターマークをクリックし、ウォーターマークテキストを入力し、マージン、フォント、文字サイズを調整した後、ウォーターマークの生成をクリックします。
画像情報ツールでは、画像の形式、サイズ、MD5情報をリストアップすることができます。
操作手順
画像を追加し、左側操作バーの情報をクリックすると、画像に対応する情報を確認できます。
オーディオビデオ処理
オーディオビデオ形式変換は、オーディオビデオをMP4、MP3、MOV、AVI、MKVなどの形式に変換できる機能です。変換の際に様々なビデオ解像度、オーディオビットレートなどのパラメータを設定し、これによって様々なデバイスやネットワーク環境下での再生に適合させることができます。
操作手順
- COSコンソールにログインし、左側ナビゲーションバーのインテリジェントツールボックスをクリックします。
- インテリジェントツールボックスのページで、オーディオビデオ処理 > オーディオビデオ形式変換を選択します。
- ビデオまたはオーディオを選択してツールに追加します。バケット内のオーディオビデオファイルおよびローカルのオーディオビデオファイルを選択できます。ローカルオーディオビデオを変換したい場合は、オーディオビデオをバケットにアップロードする必要があります。オーディオビデオ形式変換はバケット内のオーディオビデオの変換のみサポートしているためです。
- オーディオビデオを選択後、ビデオ変換のパラメータを選択する必要があります。パラメータの説明は次のとおりです。
以下は、コーデック形式:MP4 H.264、720*同比率の高さ、ビデオビットレート:1024Kbpsの場合の例です。このパラメータはビデオを以下のビデオに変換することを表します。
- ビデオ形式:MP4
- ビデオコーデック:H.264
- ビデオ解像度:幅720*オリジナルビデオと同比率の高さ
- ビデオビットレート:1024Kbps
- パラメータを選択後、ビデオの処理完了後にバケットに保存する際の名称および位置を選択し、完了をクリックします。
- トランスコード開始をクリックし、トランスコードの完了を待ちます。
- トランスコードが完了すると、ビデオの表示エリアの左側がオリジナルビデオ、右側がトランスコード後のビデオとなり、直接比較してトランスコードの効果を確認することができます。右下隅のボタンでトランスコード後のビデオへのリンクをコピーするか、またはビデオを直接ダウンロードできます。
2. 超高速HD(TESHD)
超高速HD(TESHD)はディープラーニングアルゴリズムをベースに、ビデオの圧縮によるひずみおよびテクスチャのモード情報を最適化し、ビデオをより高精細、より低ノイズで、より高フレームレートのビデオに変換します。
操作手順
超高速HD(TESHD)とオーディオビデオ形式トランスコードの操作手順はほとんど同じです。違いは、超高速HD(TESHD)変換後のビデオがよりコンパクトに、より鮮明になることです。
3. ビデオフレームキャプチャ
ビデオフレームキャプチャツールでは、ビデオ内の任意のフレームをカスタムキャプチャし、画像として保存することができます。
操作手順
- ビデオをツールボックスに追加し(オーディオビデオ形式変換のステップ1~3参照)、対応するフレームキャプチャパラメータを選択します。
- ビデオを追加すると、ツールが自動的にフレームキャプチャを開始し、右側表示エリアにキャプチャしたフレームを表示します。
4. ビデオアニメーション画像生成
ビデオアニメーション画像生成ツールでは、ビデオをGIFまたはWebpアニメーション画像に変換することができます。
操作手順
- ビデオをツールに追加し(オーディオビデオ形式変換のステップ1~3参照)、対応するアニメーション画像生成パラメータを選択します。
- ビデオを追加すると、ツールが自動的に変換を開始し、右側表示エリアに変換後のアニメーション画像を表示します。
5. インテリジェントカバー
ビデオ内の動作、イベント、顔などの特性をインテリジェント認識および分析し、ビデオのハイライトフレームを自動的に特定してキャプチャおよび保存し、ビデオのカバーにすることができます。
操作手順
- ビデオをツールに追加します(オーディオビデオ形式変換のステップ1~3参照)。
- ビデオを追加すると、ツールが自動的にビデオの分析を開始してハイライトフレームをキャプチャし、右側表示エリアにキャプチャしたハイライトフレームを表示します。
6. 古い映像の修復
古い映像の修復には、ビデオノイズ除去、超解像度、SDR to HDR、エッジ機能などの機能が含まれます。様々な機能を組み合わせることで、古い低品質の映像の修復ニーズを満たし、ビデオの輝きを取り戻します。
操作手順
- ビデオをツールに追加します(オーディオビデオ形式変換のステップ1~3参照)。
- ビデオを追加した後、ターゲット解像度を選択し、クリックして修復を開始します。
AI処理
画像タグは画像内のシーン、物、人物などの情報を認識できるもので、8大カテゴリー、60以上のサブカテゴリー、数千個のタグが含まれます。例えば、自然風景(山、海、空、夕日など)、人工環境(建物、遊園地、会議室など)、ポートレート(男性、女性、自撮り、グループ写真など)、物(グルメ、ファッション、日用品など)、動物(猫、犬、鳥、哺乳動物、海洋生物などの各種ペットまたは野生動物)などがあります。
操作手順
- COSコンソールにログインし、左側ナビゲーションバーのインテリジェントツールボックスをクリックします。
- インテリジェントツールボックスのページで、AI処理 > 画像タグを選択します。
- 画像をツールボックスに追加します。
- 画像を追加すると、ツールが自動的に画像分析を開始し、右側表示エリアに分析後の画像タグ情報を表示します。
2. 車両ナンバープレート検出
画像内の車両の座標、車種、型式、年式、色などを正確に認識することができます。街で見かける乗用車を基本的にすべてカバーしています。
操作手順
- 画像をツールボックスに追加します(画像タグのステップ1~3参照)。
- 画像を追加すると、ツールが自動的に画像分析を開始し、右側表示エリアに分析後の車両ナンバープレート情報を表示します。
ドキュメント処理
ドキュメントオンラインプレビュー
ドキュメントプレビューツールは任意のofficeドキュメントをオンラインプレビュー可能なWebページ形式に変換できる機能です。変換後にドキュメントリンクをコピーしてブラウザで表示することができます。
操作手順
- COSコンソールにログインし、左側ナビゲーションバーのインテリジェントツールボックスをクリックします。
- インテリジェントツールボックスのページでドキュメント処理 > ドキュメントオンラインプレビューを選択します。
- ドキュメント(例:PPT)をツールボックスに追加します。
- PPTを追加すると、ツールが自動的にドキュメントの処理を開始し、オンラインプレビュー用のHTML Webページ形式を生成し、画面に表示します。直接プレビューすることも、リンクをコピーしてブラウザでプレビューすることもできます。
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