INTELLIGENT_TIERINGストレージにはINTELLIGENT_TIERINGストレージ容量料金とINTELLIGENT_TIERINGオブジェクト監視料金が含まれます。その内容は次のとおりです。
説明:
事例
ある企業に1TBのファイルがあり、1ファイルあたりのサイズは10MB、ファイル数は計100000ファイルで、データはINTELLIGENT_TIERINGストレージタイプとして北京リージョンに保存されているとします。毎月20%のファイル(すなわち20000個のファイル)が低頻度層に移行すると仮定した場合、1か月あたりのオブジェクト監視料金およびストレージ料金は下表のとおりとなります。
ストレージ月 | オブジェクト監視料金(米ドル) | INTELLIGENT_TIERINGストレージ料金(米ドル) | 標準ストレージ料金(米ドル) |
---|---|---|---|
1 | 0.25 | 1024 x 0.024 = 24.58 | 1024 x 0.024 = 24.58 |
2 | 0.25 | 819.2 x 0.024 + 204.8 x 0.018 = 23.35 | 1024 x 0.024 = 24.58 |
3 | 0.25 | 655.36 x 0.024 + 368.64 x 0.018 = 22.36 | 1024 x 0.024 = 24.58 |
4 | 0.25 | 524.288 x 0.024 + 499.712 x 0.018 = 21.58 | 1024 x 0.024 = 24.58 |
5 | 0.25 | 419.4304 x 0.024 + 604.5696 x 0.018 = 20.95 | 1024 x 0.024 = 24.58 |
6 | 0.25 | 335.54432 x 0.024 + 688.45568 x 0.018 = 20.45 | 1024 x 0.024 = 24.58 |
このように、保存期間が長くなるにつれて、毎月少額の監視料金を支払うだけで、それ以外のコストが明らかに低下することがわかります。
INTELLIGENT_TIERINGストレージはオーディオビデオ、ログなどの、平均ファイルサイズが比較的大きく、かつアクセスパターンが固定されていないファイルに適しています。平均ファイル容量が大きくなると、ファイル1GBにつき支払う必要がある監視料金は安くなります。業務上、アクセスパターンが比較的固定されている場合は、ライフサイクル設定によって、低頻度ストレージに移行する時間を指定しておけばよく、INTELLIGENT_TIERINGストレージを使用する必要はありません。
次の2つの方法で、ファイルをINTELLIGENT_TIERINGストレージとして保存することができます。
注意:INTELLIGENT_TIERING系の64KB未満のファイルは、常に標準層に保存されます。そのため、コストダウンのために、必要に応じて、64KB未満のファイルを標準/低頻度/アーカイブ/ディープアーカイブなどのストレージタイプで直接アップロードすることをお勧めします。
INTELLIGENT_TIERINGストレージは有効にすると無効化することはできません。ファイルをINTELLIGENT_TIERINGストレージとして保存する必要がない場合は、ファイルのアップロード時に、ファイルストレージタイプを標準ストレージ、低頻度ストレージ、アーカイブストレージ、ディープアーカイブストレージなどの、INTELLIGENT_TIERINGではないストレージタイプを指定してください。
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