ライブストリーミングクイックスタート(Android)

最終更新日:2021-10-13 15:40:39

    適用ケース

    TRTCは、4種類の異なる入室モードをサポートしています。このうち、ビデオ通話(VideoCall)および音声通話(VoiceCall)を総称して通話モードといい、ビデオ・インタラクティブストリーミング(Live)およびボイス・インタラクティブストリーミング(VoiceChatRoom)を総称してライブストリーミングモードといいます。
    ライブストリーミングモードでのTRTCは、1つのルームで最大10万人の同時接続をサポートし、300ms未満のマイク接続遅延、1000ms未満の視聴遅延およびマイクのオン・オフのスムーズな切り替え技術を備えています。低レイテンシーインタラクティブライブストリーミング、10万人のインタラクティブ教室、ビデオ婚活、eラーニング、リモート研修、超大規模ミーティングなどのユースケースに適しています。

    原理解析

    TRTCクラウドサービスは、「インターフェースモジュール」および「プロキシモジュール」という2種類の異なるタイプのサーバーノードから構成されています。

    • インターフェースモジュール
      この種のノードは、最も良質の回線および高性能の機器を採用しており、エンドツーエンドの低遅延マイク接続通話の処理に優れますが、単位時間当たりの費用はやや高くなります
    • プロキシモジュール
      この種のノードは、通常の回線および性能も一般的な機器を採用しており、同時進行性の高いプルストリーミング再生のニーズの処理にすぐれ、単位当たりの費用はやや低くなります。

    ライブストリーミングモードでは、TRTCはロールのコンセプトを導入し、ユーザーは「キャスター」および「視聴者」の2種類のロールに分けられ、「キャスター」はインターフェースモジュールに配分され、「視聴者」はプロキシモジュールに分配されます。同一ルームの視聴者の上限は10万人です。
    「視聴者」をマイク・オンにしたい場合、まずロール(switchRole)を「キャスター」に切り替えると発言できます。ロールを切り替えることで、ユーザーをプロキシモジュールからインターフェースモジュールに移動させ、TRTC特有の低遅延視聴技術およびスムーズなマイクのオン/オフ切替技術によって、すべての切り替え時間を非常に短くすることができます。

    サンプルコード

    Githubにログインし、本ドキュメントに関連するサンプルコードを取得することができます。

    説明:

    Githubへのアクセスが遅い場合は、 TXLiteAVSDK_TRTC_Android_latest.zipを直接ダウンロードすることもできます。

    操作手順

    手順1:SDKへの統合

    以下の方式を選択して TRTC SDK をプロジェクトに統合することができます。

    方法1:自動ロード(aar)

    TRTC SDKは、jcenterライブラリにリリースされています。更新を自動的にダウンロードするようにgradleを構成することで自動でダウンロード、更新できます。
    Android Studioを使用して、SDKを統合予定のプロジェクト(TRTC-API-Exampleは統合が完了済み、サンプルコードは参照用として提供)を開き、その後簡単な手順でapp/build.gradleファイルを修正するだけで、SDKの統合を完了できます。

    1. dependenciesにTRTCSDKの依存を追加します。
      dependencies {
        compile 'com.tencent.liteav:LiteAVSDK_TRTC:latest.release'
      }
      
    2. defaultConfigでAppが使用するCPUアーキテクチャを指定します。
      説明:

      現在、TRTC SDKは、armeabi、armeabi-v7a、arm64-v8aをサポートしています。

      defaultConfig {
        ndk {
            abiFilters "armeabi", "armeabi-v7a", "arm64-v8a"
        }
      }
      
    3. 【Sync Now】をクリックし、SDKを同期します。
      jcenterへのネットワーク接続に問題がない場合、SDKは自動的にダウンロードされ、プロジェクトに統合されます。

    方法2:ZIPパッケージをダウンロードして手動で統合

    ZIP圧縮パッケージを直接ダウンロードして、 クイックインテグレーション(Android)を参照してSDKをプロジェクトに統合することができます。

    手順2: App権限の設定

    AndroidManifest.xmlファイルにカメラ、マイクおよびネットワークのアクセス許可のリクエストを追加します。

    <uses-permission android:name="android.permission.ACCESS_NETWORK_STATE" />
    <uses-permission android:name="android.permission.INTERNET" />
    <uses-permission android:name="android.permission.ACCESS_NETWORK_STATE" />
    <uses-permission android:name="android.permission.ACCESS_WIFI_STATE" />
    <uses-permission android:name="android.permission.WRITE_EXTERNAL_STORAGE" />
    <uses-permission android:name="android.permission.READ_EXTERNAL_STORAGE" />
    <uses-permission android:name="android.permission.RECORD_AUDIO" />
    <uses-permission android:name="android.permission.CAMERA" />
    <uses-permission android:name="android.permission.READ_PHONE_STATE" />
    <uses-permission android:name="android.permission.MODIFY_AUDIO_SETTINGS" />
    <uses-permission android:name="android.permission.BLUETOOTH" />
    <uses-feature android:name="android.hardware.camera" />
    <uses-feature android:name="android.hardware.camera.autofocus" />
    

    手順3:SDKインスタンスを初期化し、イベントコールバックを監視する

    1. sharedInstance() インターフェースを使用してTRTCCloudインスタンスを作成します。

      // trtcCloudインスタンスを作成
      mTRTCCloud = TRTCCloud.sharedInstance(getApplicationContext());
      mTRTCCloud.setListener(new TRTCCloudListener());
      
    2. setListener属性を設定しイベントのコールバックを登録し、関連イベントおよびエラー通知をモニタします。

      // エラー通知のモニタ。エラー通知は、 SDK が動作を継続できないことを示します
      @Override
      public void onError(int errCode, String errMsg, Bundle extraInfo) {
      Log.d(TAG, "sdk callback onError");
      if (activity != null) {
          Toast.makeText(activity, "onError: " + errMsg + "[" + errCode+ "]" , Toast.LENGTH_SHORT).show();
          if (errCode == TXLiteAVCode.ERR_ROOM_ENTER_FAIL) {
              activity.exitRoom();
          }
      }
      }
      

    手順4:入室パラメータTRTCParamsを組み立てる

    enterRoom()インターフェースを呼び出すとき、キーパラメータTRTCParamsを入力する必要があります。このパラメータに含まれる入力必須のフィールドは下表に示すとおりです。

    パラメータ名 フィールドタイプ 補足説明 記入例
    sdkAppId 数字 アプリケーションID。TRTCコンソールでSDKAppIDを表示できます。 1400000123
    userId 文字列 アルファベットの大文字、小文字(a-z、A-Z)、数字(0-9)、下線およびハイフンのみを許可。 test_user_001
    userSig 文字列 userIdを基にuserSigは計算されます。計算方法はUserSigの計算方法 をご参照ください。 eJyrVareCeYrSy1SslI...
    roomId 数字 デフォルトでは文字列のタイプのルームナンバーをサポートしていません、文字列タイプのルームナンバーは入室速度に影響します。文字列タイプのルームナンバーをサポートする必要が確実にある場合は、 チケットを提出 してご連絡ください。 29834
    注意:

    • TRTCは、2つの同じuserIdによる同時入室をサポートしていません。同時に入室した場合、相互に干渉します。
    • 各端末のユースケースappSceneについては、統一する必要があります。統一していない場合、想定外のトラブルが生じる恐れがあります。

    手順5:キャスター端末でのカメラのプレビューとマイク集音を起動する

    1. キャスター側は、startLocalPreview()を呼び出すと、ローカルのカメラのプレビューを起動することができ、SDKがシステムにカメラの使用許可をリクエストします。
    2. キャスター側は、setLocalViewFillMode()を呼び出すと、ローカルのビデオ画面の表示モードを設定することができます。
      • Fillモードは塗りつぶしを意味し、画面は同じ比率で拡大およびトリミングできますが、黒い縁取りは付きません。
      • Fitモードは適応を意味し、画面は同じ比率で縮小してスクリーンにフィットしてそのコンテンツを完全に表示しますが、黒い縁取りが付くことがあります。
    3. キャスター側は、setVideoEncoderParam()インターフェースを呼び出すと、ローカルビデオのエンコードパラメータを設定できます。このパラメータにより、ルーム内の他のユーザーが視聴する際の画面の画質が決定されます。
    4. キャスター側は、startLocalAudio()を呼び出すと、マイクを起動でき、SDKがシステムにマイクの使用許可をリクエストします。
    //サンプルコード:ローカルのオーディオビデオストリーミングの公開
    mTRTCCloud.setLocalViewFillMode(TRTC_VIDEO_RENDER_MODE_FIT);
    mTRTCCloud.startLocalPreview(mIsFrontCamera, localView);
    //ローカルビデオコーデックパラメータの設定
    TRTCCloudDef.TRTCVideoEncParam encParam = new TRTCCloudDef.TRTCVideoEncParam();
    encParam.videoResolution = TRTCCloudDef.TRTC_VIDEO_RESOLUTION_960_540;
    encParam.videoFps = 15;
    encParam.videoBitrate = 1200;
    encParam.videoResolutionMode = TRTCCloudDef.TRTC_VIDEO_RESOLUTION_MODE_PORTRAIT;
    mTRTCCloud.setVideoEncoderParam(encParam);
    mTRTCCloud.startLocalAudio();
    

    手順6:キャスター端末により美顔エフェクトを設定する

    1. キャスター側は、getBeautyManager()を呼び出すと、美顔設定インターフェースTXBeautyManagerを取得できます。
    2. キャスター側は、setBeautyStyle()を呼び出すと、美顔スタイルを設定できます。
      • Smooth:スムース。明らかな効果が感じられます。インフルエンサーのスタイルに近づけます。
      • Nature:ナチュラル。美肌補正のアルゴリズムは顔の詳細な質感を維持し、より自然な感じになります。
      • Pitu :エンタープライズ版 のみサポートしています。
    3. キャスター側は、setBeautyLevel()を呼び出すと、美肌補正レベルを設定できます。通常、5の設定でOKです。
    4. キャスター側は、setWhitenessLevel()を呼び出すと、美白レベルを設定できます。通常、5の設定でOKです。

    手順7:キャスター端末からルームを新規作成し、プッシュを開始する

    1. キャスター側は、TRTCParamsのフィールドroleTRTCCloudDef.TRTCRoleAnchorに設定します。これは現在のユーザーのロールがキャスターであることを表します。
    2. キャスター側は、enterRoom()を呼び出すと、TRTCParamsパラメータのフィールドroomIdの値をルームナンバーとするオーディオ・ビデオルームを作成し、appSceneパラメータを指定することができます。
      • TRTCCloudDef.TRTC_APP_SCENE_LIVE:ビデオ・インタラクティブストリーミングモード。ここではこのモードを例にします。
      • TRTCCloudDef.TRTC_APP_SCENE_VOICE_CHATROOM:ボイス・インタラクティブストリーミングモード。
    3. ルームの新規作成が成功すると、キャスター側は、音声ビデオデータのエンコードおよび伝送フローを開始します。同時にSDKがonEnterRoom(result)イベントをコールバックします。パラメータresultが0より大きいときは入室成功を表し、具体的な数値は入室のために消費した時間になります。単位はミリ秒(ms)です。resultが0より小さい時は入室失敗を表し、具体的な数値は入室失敗のエラーコードになります。
    public void enterRoom() {
      TRTCCloudDef.TRTCParams trtcParams = new TRTCCloudDef.TRTCParams();
      trtcParams.sdkAppId = sdkappid;
      trtcParams.userId = userid;
      trtcParams.roomId = 908;
      trtcParams.userSig = usersig;
      mTRTCCloud.enterRoom(trtcParams, TRTCCloudDef.TRTC_APP_SCENE_LIVE);
    }
    @Override
    public void onEnterRoom(long result) {
      if (result > 0) {
          toastTip("入室成功,総消費時間[∖(result)]ms")
      } else {
          toastTip("入室失敗,エラーコード[∖(result)]")
      }
    }
    

    手順8:視聴者が入室しライブストリーミングを視聴する

    1. 視聴者側は、TRTCParamsのフィールドroleTRTCCloudDef.TRTCRoleAudienceに設定します。これは現在のユーザーのロールが視聴者であることを表します。
    2. 視聴者側は、enterRoom()を呼び出すと、TRTCParamsパラメータのroomIdが示すオーディオ・ビデオルームに入室し、appSceneパラメータを指定することができます。
      • TRTCCloudDef.TRTC_APP_SCENE_LIVE:ビデオ・インタラクティブストリーミングモード。ここではこのモードを例にします。
      • TRTCCloudDef.TRTC_APP_SCENE_VOICE_CHATROOM:ボイス・インタラクティブストリーミングモード。
    3. キャスター画面の視聴:
      • 視聴者側が事前にキャスターのuserIdを知っている場合は、入室に成功した後、直接キャスターのuserIdを使用してstartRemoteView(userId, view)を呼び出せば、キャスターの画面を表示することができます。
      • 視聴者側がキャスターのuserIdを知らない場合、視聴者側が、入室に成功すると、onUserVideoAvailable()イベント通知を受信しますので、コールバックにより受け取ったキャスターuserIdを使用してstartRemoteView(userId, view)を呼び出せば、キャスターの画面を表示することができます。

    手順9:視聴者とキャスターとのマイク接続

    1. 視聴者側がswitchRole(TRTCCloudDef.TRTCRoleAnchor)を呼び出し、ロールをキャスター(TRTCCloudDef.TRTCRoleAnchor)に切り替えます。
    2. 視聴者側がstartLocalPreview()を呼び出すと、ローカルの画面をアクティブにすることができます。
    3. 視聴者側がstartLocalAudio()を呼び出すと、マイクの集音が開始されます。
    //サンプルコード:視聴者マイク・オン
    mTrtcCloud.switchRole(TRTCCloudDef.TRTCRoleAnchor);
    mTrtcCloud.startLocalAudio();
    mTrtcCloud.startLocalPreview(mIsFrontCamera, localView);
    //サンプルコード:視聴者マイク・オフ
    mTrtcCloud.switchRole(TRTCCloudDef.TRTCRoleAudience);
    mTrtcCloud.stopLocalAudio();
    mTrtcCloud.stopLocalPreview();
    

    手順10:キャスター間でルーム間マイク接続PKを行う

    TRTCでは、異なるオーディオ・ビデオルームにいる2人のキャスターが当初のライブストリーミングルームを退出しない場合にも、「ルーム間通話」機能によってマイク接続通話機能をプルし、「ルーム間マイク接続PK」を行うことができます。

    1. キャスターAが、connectOtherRoom()インターフェースを呼び出します。インターフェースパラメータは現在JSON形式を採用しており、キャスターBのroomIduserIdを接合して{"roomId": "978","userId": "userB"}の形式にしたパラメータをインターフェース関数に渡す必要があります。
    2. クロスルームに成功すると、キャスターAはonConnectOtherRoom()のイベントコールバックを受け取ります。同時に、2つのライブストリーミングルームのすべてのユーザーがonUserVideoAvailable()onUserAudioAvailable()のイベント通知を受け取ります。
      例えば、ルーム「001」のキャスターAがルーム「002」のキャスターBとconnectOtherRoom()を介してルーム間通話をする場合、ルーム「001」のユーザーはキャスターBのonUserVideoAvailable(B, true)コールバックとonUserAudioAvailable(B, true)コールバックを受信します。ルーム「002」のユーザーはキャスターAのonUserVideoAvailable(A, true)コールバックとonUserAudioAvailable(A,true)コールバックを受信します。
    3. 2つのルームにいるユーザーは、startRemoteView(userId, view)を呼び出すことで、もう一方のルームのキャスターの画面を表示することができ、音声が自動的に再生されます。
    //サンプルコード:ルーム間マイク接続PK
    mTRTCCloud.ConnectOtherRoom(String.format("{\"roomId\":%s,\"userId\":\"%s\"}", roomId, username));
    

    手順11:現在のルームから退出する

    exitRoom()メソッドを呼び出してルームを退出します。SDKは退室する時に、カメラ、マイクなどのハードウェアデバイスを停止してリリースする必要があるため、退室の動作は瞬時に完了するものではなく、onExitRoom()のコールバックを受信してはじめて、実際に退室操作を完了したことになります。

    // 退室を呼び出した後は、onExitRoomイベントのコールバックをお待ちください
    mTRTCCloud.exitRoom()
    @Override
    public void onExitRoom(int reason) {
      Log.i(TAG, "onExitRoom: reason = " + reason);
    }
    
    注意:

    Appの中で多くの音声ビデオのSDKを同時に統合した場合は、onExitRoomコールバックを受信してからその他の音声ビデオSDKを起動してください。そうしない場合は、ハード上の占有問題が生じることがあります。