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バケットの概要

最終更新日:2023-03-14 14:46:39

    概要

    バケット(Bucket)とはオブジェクトのキャリアであり、オブジェクトを入れておくための「容器」と理解することができます。この「容器」には容量の上限がありません。オブジェクトはフラットな構造でバケットに保存され、フォルダやディレクトリの概念はありません。ユーザーはオブジェクトを単一または複数のバケットに保存することができます。

    説明:

    各バケットには任意の数量のオブジェクトを格納できますが、同じルートアカウント下のバケットは最大200個までしか作成できません。

    バケット命名ルール

    バケットの命名はバケット名(BucketName)とAPPIDの2つの部分を組み合わせ、それらをハイフン「-」でつないで行います。例えばexamplebucket-1250000000の場合、examplebucketがユーザーのカスタマイズした文字列、1250000000がシステムの生成した数字列(APPID)です。API、SDKのサンプルでは、バケットの命名形式は<bucketname-appid>となっています。

    • バケット名(BucketName):ユーザーが手動で入力する一連の文字であり、命名ルールは次のとおりです。
    • 小文字アルファベットと数字[a-z,0-9]、ダッシュ「-」とそれらの組み合わせのみサポートしています。
    • バケット名の最大文字数は、**リージョンの略称およびAPPID**の文字数の影響により、組み合わせたリクエストドメイン名全体の文字数合計が最大60文字までとなります。例えば、リクエストドメイン名123456789012345678901-1250000000.cos.ap-beijing.myqcloud.comの場合は合計60文字です。
    • バケット名は「-」を先頭または末尾にすることはできません。
    • APPIDは、Tencent Cloudのアカウント申請が成功した後に取得するアカウント番号です。システムによって自動的に割り当てられ、固有性と一意性を有し、アカウント情報で確認できます。コンソール上でバケットを作成する場合はユーザーが入力する必要はありませんが、ツール、API、SDKを使用する場合はAPPIDを指定する必要があります。

    有効なバケットの命名例を次に示します。

    • examplebucket-1-1250000000
    • mybucket123-1250000000
    • 1-newproject-1250000000

    バケットの所属リージョン

    リージョン(Region)とは、COSのデータセンターがある地域を指します。COSではユーザーが異なるリージョンにバケットを作成することが可能であり、お客様はご自身の業務に最も近いリージョンを選択してバケットを作成することで、低遅延、低コストおよびコンプライアンスの要件を満たすことができます。

    例えば、お客様の業務が華南地域に分布している場合は、広州リージョンでのバケット作成を選択することで、オブジェクトのアップロード、ダウンロード速度を向上させることができます。リージョンに関するその他の情報については、リージョンとアクセスドメイン名のドキュメントをご参照ください。

    注意:

    リージョンはバケットを作成する際に必ず指定するもので、一度指定すると変更できません。このバケット下のすべてのオブジェクトは対応するデータセンターに保存されます。現時点ではオブジェクトのレベル別のリージョン設定はサポートしていません。

    権限の分類

    バケットはデフォルトで、パブリック権限とユーザー権限という2種類の権限タイプをご提供します。

    説明:

    • バケットがプライベート読み取り/書き込みの場合、または指定のアカウントに対してユーザー権限を承認している場合は、オブジェクトのリクエストの際に、ID認証用の署名を含める必要があります。署名に関する説明については、リクエスト署名をご参照ください。
    • バケットがパブリック読み取り/プライベート書き込みまたはパブリック読み取り/書き込みの場合、オブジェクトのリクエストの際に署名を含める必要はなく、匿名のユーザーが直接リンクを通じてオブジェクトにアクセスできます。データ漏洩のリスクがありますので、慎重に設定してください。

    パブリック権限

    パブリック権限には、プライベート読み取り/書き込み、パブリック読み取り・プライベート書き込み、パブリック読み取り/書き込みが含まれます。そのアクセス権限はCOSコンソール上のバケットの権限管理で変更できます。アクセス権限に関するその他の説明については、アクセス制御の基本概念をご参照ください。

    • プライベート読み取り/書き込み
      そのバケットの作成者および権限を付与されたアカウントのみが、そのバケット内のオブジェクトに対する読み取り/書き込み権限を有し、それ以外のいかなる人もバケット内のオブジェクトに対する読み取り/書き込み権限を持ちません。バケットのアクセス権限はデフォルトではプライベート読み取り/書き込みとなっており、ご使用を推奨します。
    • パブリック読み取り・プライベート書き込み
      あらゆる人(匿名のアクセス者を含む)がそのバケット内のオブジェクトに対する読み取り権限を有しますが、バケット内のオブジェクトに対する書き込み権限を持つのはバケットの作成者および権限を付与されたアカウントのみです。
    • パブリック読み取り/書き込み
      あらゆる人(匿名のアクセス者を含む)がそのバケット内のオブジェクトに対する読み取り権限と書き込み権限を有します。使用は推奨しません。

    ユーザー権限

    ルートアカウントはデフォルトではバケットのすべての権限を有しています(完全制御)。このほかCOSはサブアカウントに対するデータ読み取り、データ書き込み、権限読み取り、権限書き込み、さらには完全制御の最高権限の付与もサポートしています。

    バケットの操作

    ユーザーはTencent Cloudコンソール、ツール、API、SDKなどの複数の方式によってバケットを管理し、属性を設定することができます。例えば、バケットを静的ウェブサイトのホスティング用に設定することや、バケットのアクセス権限設定などを行うことができます。次に一部機能の設定ガイドを列挙します。バケット機能設定に関するその他の情報については、バケット概要をご参照ください。

    関連説明

    • COSはフラットな構造でオブジェクトを保存しており、フォルダの概念はありません。詳細については、オブジェクトの概要のドキュメントの「フォルダとディレクトリ」のパートをご参照ください。
    • 各ルートアカウント(同一のAPPID)は複数のバケットを作成可能です。数量の上限は200個まで(リージョンを区別せず)ですが、バケット内のオブジェクト数に制限はありません。
    • Tencent Cloud COSでは、同一のAPPID下のバケット名は一意のものであり、名前の変更はできません。
    • バケットは一度作成するとリネームできません。バケットを削除してから新たに作成し、再度命名することのみ可能です。
    • ユーザーがバケットを作成する際は、所属リージョンをよくご確認ください。リージョンは一度設定すると変更できません。
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