バケット(Bucket)とはオブジェクトのキャリアであり、オブジェクトを入れておくための「容器」と理解することができます。この「容器」には容量の上限がありません。オブジェクトはフラットな構造でバケットに保存され、フォルダやディレクトリの概念はありません。ユーザーはオブジェクトを単一または複数のバケットに保存することができます。
説明:各バケットには任意の数量のオブジェクトを格納できますが、同じルートアカウント下のバケットは最大200個までしか作成できません。
バケットの命名はバケット名(BucketName)とAPPIDの2つの部分を組み合わせ、それらをハイフン「-」でつないで行います。例えばexamplebucket-1250000000
の場合、examplebucketがユーザーのカスタマイズした文字列、1250000000がシステムの生成した数字列(APPID)です。API、SDKのサンプルでは、バケットの命名形式は<bucketname-appid>
となっています。
123456789012345678901-1250000000.cos.ap-beijing.myqcloud.com
の場合は合計60文字です。有効なバケットの命名例を次に示します。
リージョン(Region)とは、COSのデータセンターがある地域を指します。COSではユーザーが異なるリージョンにバケットを作成することが可能であり、お客様はご自身の業務に最も近いリージョンを選択してバケットを作成することで、低遅延、低コストおよびコンプライアンスの要件を満たすことができます。
例えば、お客様の業務が華南地域に分布している場合は、広州リージョンでのバケット作成を選択することで、オブジェクトのアップロード、ダウンロード速度を向上させることができます。リージョンに関するその他の情報については、リージョンとアクセスドメイン名のドキュメントをご参照ください。
注意:リージョンはバケットを作成する際に必ず指定するもので、一度指定すると変更できません。このバケット下のすべてのオブジェクトは対応するデータセンターに保存されます。現時点ではオブジェクトのレベル別のリージョン設定はサポートしていません。
バケットはデフォルトで、パブリック権限とユーザー権限という2種類の権限タイプをご提供します。
説明:
- バケットがプライベート読み取り/書き込みの場合、または指定のアカウントに対してユーザー権限を承認している場合は、オブジェクトのリクエストの際に、ID認証用の署名を含める必要があります。署名に関する説明については、リクエスト署名をご参照ください。
- バケットがパブリック読み取り/プライベート書き込みまたはパブリック読み取り/書き込みの場合、オブジェクトのリクエストの際に署名を含める必要はなく、匿名のユーザーが直接リンクを通じてオブジェクトにアクセスできます。データ漏洩のリスクがありますので、慎重に設定してください。
パブリック権限には、プライベート読み取り/書き込み、パブリック読み取り・プライベート書き込み、パブリック読み取り/書き込みが含まれます。そのアクセス権限はCOSコンソール上のバケットの権限管理で変更できます。アクセス権限に関するその他の説明については、アクセス制御の基本概念をご参照ください。
ルートアカウントはデフォルトではバケットのすべての権限を有しています(完全制御)。このほかCOSはサブアカウントに対するデータ読み取り、データ書き込み、権限読み取り、権限書き込み、さらには完全制御の最高権限の付与もサポートしています。
ユーザーはTencent Cloudコンソール、ツール、API、SDKなどの複数の方式によってバケットを管理し、属性を設定することができます。例えば、バケットを静的ウェブサイトのホスティング用に設定することや、バケットのアクセス権限設定などを行うことができます。次に一部機能の設定ガイドを列挙します。バケット機能設定に関するその他の情報については、バケット概要をご参照ください。
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