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最終更新日:2022-05-19 15:12:20

    概要

    削除マーカーはバージョン管理されているオブジェクトに用いられます。削除マーカーはCOS内で「オブジェクトがすでに削除されている」ことを示すマーカーとみなすことができます。削除マーカーにはオブジェクトと同様に、オブジェクトキー(Key)とバージョンIDがあります。その違いは次のいくつかの点にあります。

    • 削除マーカーは内容が空です。
    • 削除マーカーにはACL値が存在しません。
    • 削除マーカーがGETリクエストを実行するとエラーコード404が返されます。
    • 削除マーカーはDELETE操作のみサポートされます(ルートアカウントによるリクエスト送信が必要)。

    「削除マーカー」の削除

    ユーザーが「削除マーカー」を削除したい場合は、DELETE Object versionIdリクエストでそのバージョンIDを指定することで、「削除マーカー」を完全に削除することができます。削除マーカーのバージョンIDを指定せず、削除マーカーに対しDELETEリクエストを送信した場合、COSはその削除マーカーを削除せず、新たな削除マーカーを挿入します。

    下図のように、削除マーカーに対し通常のDELETEリクエストを実行しても、いかなる内容も削除されず、バケット内には新たな削除マーカーが追加されます。

    バージョン管理を有効にしているバケットでは、新たに追加される削除マーカーは一意のバージョンIDを有しています。このため、1つのバケット内にある同一のオブジェクトが複数の削除マーカーを持つ可能性があります。「削除マーカー」を完全に削除したい場合は、DELETE Object versionIdリクエストに必ずそのバージョンIDを含めなければなりません。

    下図のように、DELETE Object versionIdリクエストを実行して「削除マーカー」を完全に削除します。

    「削除マーカー」を削除できるのは、ルートアカウントによる権限承認を受けてDeleteObject操作を行った場合のみです。

    「削除マーカー」を完全に削除する手順は次のとおりです。

    1. versionIdを削除マーカーのバージョンIDに設定します。
    2. DELETE Object versionIdリクエストを送信します。
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